3 Line Status
Current Location: Tokyo
Reading: 『読んでいない本について堂々と語る方法』byピエール・バイヤール
Listening: ちゃんみな - WORK HARD
Quick Notes
Membership: Tokimaru Core
Recent Work: エクストリームミニマリズムでFIREをデザインする
note: note Archive
Menu
不快な状態から抜け出す
ChatGPTをあえて使わないことで起こること
脱クラウドストレージ – 写真整理と管理のミニマル化
今週のリンク
Q&A
不快な状態から抜け出す
愛用しているペリカンのローラーボールのインクが掠れていて、まだ書けなくはないけど、筆跡が詰まる。インクフローが潤沢でない感覚が長らく続いていた。考えてみれば、ローラーボールの一本のリフィルを最初から最後まで使ったのは人生で初めてかもしれない。これまでは油性ボールペンが多かったし、大体途中で無くしたりして、一本だけをひたすら使うということもなかったから。
重い腰をあげて、新しいリフィルに変えてみたら、なんと快適なことか!この新しく素晴らしい書き味を完全に忘れていた。ローラーボールというのは、油性ボールの切れる感じとは少し違っていて、線は細くなるが、本当に最後のほうまでインクが出てくる。だからリフィル交換のタイミングがなかなか掴めなかった。まだ書けるだろう、まだいけるだろう、と貧乏根性を発揮して、とにかく粘る態度だった。
予備のリフィルは持っていて、あとはいつでも変えるだけだったのに、なかなかそのワンアクションができずにいた。そしてそのワンアクションを行なった後は、ベルリンの壁が崩壊する前と後のような、劇的な変化が自分の中に訪れることになった。このような時いつも思うことは、「もっと早くやっておけばよかった」である。
ちょっと不快に感じる状態を、我慢し続けることで状況が好転するということは稀で、むしろ時間が経てばたつほど、不快さは増していき、状況が悪くなることがある。それを隔てるのは、本当にちょっとした、ワンアクションだったりする。なかなか重い腰を上げず、環境の変化を好まない性分なのかもしれないが、少しでも身軽になって、そのような状況を打破していきたい。
ChatGPTをあえて使わないことで起こること
メール作成、仕事の面倒な資料まとめ、インタビュー素材の形成、議事録まとめ、自己分析、ブログ、ダイエットのための食事レシピ、持ち物リストの精査(ミニマリストだけ)、悩み相談、近所の隠れた名店探し、多くの人が日常的にGPTを使うようになった。Web検索が組み込まれてからは、よりその利便性と精度が上がってきた感じがある。
一通り実験的に試してきたが、僕は書くこと、特にメンバーシップのポストやメルマガ、メールに関しては全くと言っていいほどGPTを使っていない。今もこうやってUlysessを立ち上げてタイプライターモードにしてフルスクリーンで書いている。キーボードを使ってワープロ的に書くことが好きなのだ。何もない黒い画面に、彫刻のように文章が刻まれていく様を見るために書いているところがある。それを熟成させて、サイトに持って行って、今度は白いディスプレイの中に、黒を刻む。
ただ書くことが好きなだけではない。GPTを使わないことで、起こることに気づいた。誰もがGPTを使い始めたこの時代において、これからは、いかに使わないかが求められている気がする。特に、何かものを作る人にとっては。
脱クラウドストレージ – 写真整理と管理のミニマル化
クラウドストレージへの依存は、毎月の使用料、シンクの遅延、ネット環境必須、大量バッチ処理不向き、情報漏洩リスクなど様々な問題がある一方で、物理的記憶デバイスからの解放、分散型バックアップによるデータ保存の安全性など利点もある。何よりミニマリストにとっては、HDDやSSDなど物理的デバイスやケーブルを減らせることが魅力的で、長らくクラウドでのデータ管理システムを構築し運用してきた。持たない、その自由さ。
しかし、今年に入ってから、クラウドストレージの長期的運用を考えた時、実はローカルでデータを扱うほうが「ミニマル」なのではないかと考えるようになった。クラウドは容量を増やすのも簡単で、データが増えたら、追加で容量を買うことによって、ほぼ無限にデータを扱うことができる。ここに大きな罠が潜んでいる。
「とりあえずクラウドにあげておこう」が毎回積み重なると、結局データ量は増え、その整理に時間を取られることになる。データ整理に時間がかかるのはローカルデータも同じだが、ローカルはサクサク感が全然違う。どのようなクラウドサービスであっても(グーグルでさえ)ブラウザやアプリ上で、データを動かして、編集するのはシンクに時間を食う。クラウドに上げれば上げるほど、将来的なデータのハンドリングに時間がかかる。特に大量の写真や動画データを扱うプロフェッショナルほど注意が必要だ。
この問題に取り組んできて、出た結論が、クラウドストレージから脱却し、ローカルに戻ること。まるでグローバル化の流れを再び過去に戻すアメリカの動きに相似するように、僕もクラウドが無かったころのデータ管理環境に戻ろうとしている。高城剛さんに相談したら、考えていたことと近しい答えが返ってきて、脱クラウド化に踏み切ることになった。ちょうど同じくらいのタイミングで、使用しているLightroomの価格が1480円に値上げされた。
今週のリンク
Q&A
以下のルールを守り、質問を送ってください。
件名に「今週のニュースレタータイトル+質問」と明記
1週に1回の質問まで
簡潔に書く
購読者のみ質問受付(無料・有料購読問わず)
頂いた質問はこちらのニュースレターで回答されると共に、YouTubeやPodcastで放送される可能性もあります。ご了承のうえご応募ください。
あなたからの質問をお待ちしています!
新たにニュースレターに登録された方は、時間があれば自己紹介をお送りください。遅れることもありますが必ず返事を書いています。(自己紹介は掲載されません)ご意見、ご感想のお便りもお気軽にどうぞ。