3 Line-Status
Current Location: Tokyo
Reading: 超訳 自省録 by マルクス・アウレリウス
Listening: Don't Dream It's Over by Mateus Asato
Quick Notes
はじめての方へ: 新たにニュースレターに登録してくれた方へ、過去のアーカイブはこちらからご覧いただけます。僕が書いたものは基本的に誰でも無料で利用できますが、一部の有料サポーターの協力により配信できています。月に1本ほどは有料購読者向けになることをご理解ください。
スポンサー募集: Podcastでは番組のスポンサーを募集しています。スポンサーになって頂いた方の名前を放送中に読み上げると共に、番組概要欄に名前とウェブサイトリンクを掲載させて頂きます。スポンサー料金は任意となります。ご希望の方はこちらよりご応募ください。
Menu
デジタルミニマリズム
カレンダーのミニマル化
今週の気になる記事
Q&A
Outro
デジタルミニマリズム
デジタルミニマリズムと言えば、カルニューポートの「デジタル・ミニマリスト」をまず思いつく。おそらくこの本が米国で売れ始めた頃から、ミニマリストやコンテンツクリエイターたちが、デジタルデトックスやSNS断捨離を実践し、語り始めるようになった。僕自身もこの本は日本語訳が出てから読んでいて、デジタル環境におけるミニマリズムを実践してきた。過去にYouTubeでも動画を作ったが、今回は最近のアップデートを共有したい。
まず、カルニューポートのデジタルミニマリズムを簡単におさらいしておこう。本に書かれているアプローチは主に5つである。
1,デジタルデトックス
2,テクノロジーの選別
3,集中
4,ソーシャルメディアとの付き合い方
5,アナログ活動の拡大
1/ まずはデジタルデトックス。デジタルデバイスをなるべく使わないようにする。具体的に1週間、30日と期限を決めて、生活に必要不可欠なもの以外のテクノロジーを断ってみる。そのあとで、何が本当に価値あるものかを見極めていく。
2/ デジタルデトックスを行ったら、自分にとって必要なガジェットやアプリを選別する。ストレスになっているものは避け、役に立っているもの、生活を向上させているものを基準に選ぶ。アプリの使用時間や機能も、制限していく。
3/ デジタルミニマリズムの目的は、深い作業を行い価値のあるプロジェクトに集中することで、成果や充実感を得ること。アプリやその機能を制限したら、プロジェクトに集中できているか、充実感は上がっているかを観察する。
4/ SNSの使い方を見直して、人間関係や情報の受け取り方をより意図的に管理していく。自分がSNSを使う目的や、目指す方向性を明確にする。また、SNSの使用そのものが必要かどうかも見直す。
5/ オフラインでの活動、特に創造的な趣味やフィジカルな活動を重視して、デジタルから離れる時間を増やす。
以上がデジタルミニマリストの要点である。
僕はデバイスの数から考えることにした。持っているデジタルデバイスはMacBookとiPhoneのみである。ここでまず、持つデバイスの数を最小限にしている。iPadを使用しないのは、使うデバイスの数が増えてしまうからである。ストレスを感じていて、デジタルデトックスを行おうとしている人が、PCとスマホに加えて、iPad、Apple Watch、最近ではApple Visonなども持っていたなら本末転倒だ。通知やアテンションを減らそうとしながら、iPhoneやPCの通知がWatchに来るのは、自らデジタルと広告主の奴隷になりに行っているようなもの。アプリの数を減らすよりもまず、デバイスの数を減らすほうが簡単で早い。
いつも身体ひとつでいたいということと、そもそも時計を身につける習慣がないということもある。僕がiPadを使う時は、おそらくMacBookを手放す時だと思う。ワンイン・ワンアウト。
もし発信や制作活動を行わないなら、iPhoneひとつで生きるだろう。あらゆるアプリがiOS基準になり、その操作性も上がっているため、仕事もこなせる。ヴァージル・アブローは「iPhoneのお陰で世界中どこでもオフィスを持ち運べるようになった」と言った。しかし、未だに動画編集だけはPCのほうが速くて安定している。FinalCutProを使うためにMacBookを使っているようなものだ。写真に関しては、iPhoneではLightroomの操作性が良く、PCはなくても作業できる状況にある。
あとは書くこと。今もこの文章を書きながら、キーボードの優秀さと偉大さを感じている。タイプライターやワープロから生まれ、どんなにコンピュータが薄く小さくなっても、フルサイズのキーボードと執筆には切り離せない親和性がある。長く使われている技術というのは、これまでその時間分の試験をクリアしてきたということ。最近は音声入力も進歩しているが、キーボードとはまた異なるアプローチが求められる。キーボードはそのアナログ感、打鍵音やタッチの感触が心地よいので好きなのかもしれない。
そういうわけで、ここしばらくはMacBookとiPhoneという組み合わせで生きている。定番とも、無難とも言えるかもしれない。
現在のiPhoneのホーム画面を載せておく。

X/Twitter、YouTube、Facebookは入れていない。Facebookは随分前にアカウントも削除した。InstagramもiPhoneから削除していたが、ストーリーズがアプリからしか上げられないことに気付き、戻した。主にラジオの更新通知や旅のビハインド・ザ・シーンを共有するのに使用している。よって、現在iPhoneに入っているSNSはInstagramのみ。
基本設定は、通知は全てOFF。バッジもOFF。メールとMessageアプリは一日に確認するタイミングを決めていて、多くて2回ほどに留めている。
以前YouTubeで紹介した、Blank Spaces Appというアプリは今は使用していない。無料期間が終わったのと、アプリそのものがひとつ増えてしまうという理由。いかなるデバイスも、アプリやソフトウェアを足す特別なカスタマイズをせずに、ネイティブ環境でいかにミニマルに使うかを考えている。
X/TwitterをiPhoneから削除したことは自分の中で大きかった。削除して一週間ほどで、いかに自分がTwitterに時間を使っていたかがわかったし、ストレスも激減して、やりたいことに集中できるようになった。
デジタルデトックスを行うと時間が生まれる。この生まれた時間で何をするかが大事だと思う。僕は食べて、飲んで、走って、ヨガして旅をする。人に会って、友人や家族と時間を過ごす。しかしこれは「生まれた時間」ではなく、スマホやデジタルな世界が到来する以前は、誰もが本来”持っていた時間”なのだ。子供の頃を思い出してみる、あなたはどんな一日を過ごしていただろうか。
カレンダーのミニマル化で手に入れる自由と集中力
今週のnoteからの抜粋です。
カレンダーに睡眠時間や習慣的な行動をすべて記入することを、これまで実践してきた。あるライフハック本で読んだ方法だ。たとえば、夜10時から朝6時までの睡眠を確保するなら、その時間を毎日のイベントとして繰り返しでカレンダーに設定する。こうすることで、空いている時間が一目でわかり、かつ睡眠時間を確保するために、その予定は動かさないよう意識するようになる。
僕の習慣のひとつに、朝のヨガ練習がある。朝6時から7時半までの1時間半を確保しており、土曜か日曜は週に一度の休み、月に二回のムーンデイ(満月と新月)も休みにしている。これらの習慣もカレンダーに繰り返し予定として入れていた。
そんなスケジュール管理を10ヶ月ほど続けたが、すべてをやめてみた。
今週気になる記事
・新型コロナ、ファイザーとモデルナの最新版ワクチンを米FDAが承認
米食品医薬品局(FDA)はファイザーとモデルナが開発した新型コロナウイルスの最新版ワクチンを承認した。全米で感染例が増えていることが背景にある。最新版のワクチンは現在流行しているオミクロン型変異株「KP.2」をターゲットとしており、FDAは12歳以上への接種を承認した。11歳未満で6カ月以上の子どもへの接種には緊急承認を出している。
ほとんどのマラソン選手は、大切な日の約16週間前にトレーニングします。ここでは、サイクルを4週間のセグメントに分割する4部構成のガイドをまとめました。また、栄養、スピードトレーニング、筋力トレーニング、精神的な準備に関するヒントも含まれています。この計画を始めるには、少なくとも 10 マイルの定期的な長距離ランニングを含め、週に約 25 マイルを快適に走ることができる必要があります。まだそこまで到達していない場合は、16 週間のプログラムを開始する前に、今年はより短いレースを実行し、徐々にその走行距離に到達するよう努めることを検討してください。
・Extreme Minimalism: 7 People Who Pared All the Way Down Talk Living (Nearly) Furniture-Free
ミニマリズムは誰にでも向いているわけではありません。中には、カササギのように何でも集めたがり、フリーマーケットで見つけたものを家の家具や装飾にどんどん取り入れたいと感じる人もいます。しかし、近藤麻理恵が登場するずっと前から、より禁欲的な美学に魅了される人々も存在しました。ある一部の人々にとって、ソファや椅子、ベッドといった多くの人が必要不可欠と考えるようなものさえも、喜びをもたらさないのです。ミニマリズムを極限まで追求し、(喜んで)床に座るようになった人たちは、「極端なミニマリスト」と分類されるでしょう。
Q&A
皆さんからの質問にお答えするコーナーです。
以下のルールを守り、質問を送ってください。
件名に「今週のニュースレタータイトル+質問」と明記
1週に1回の質問まで
簡潔に書く
購読者のみ質問受付(無料・有料購読問わず)
頂いた質問はこちらのニュースレターで回答されると共に、YouTubeやPodcastで放送される可能性もあります。ご了承のうえご応募ください。
あなたからの質問をお待ちしています!
今週もYouTube、Podcastで多くのコメントや感想を残して頂きありがとうございます。またmailで自己紹介をしてくれた方にも感謝です。あなたのことを知ることができて嬉しいです。
Outro
台風が通過して厳しい暑さが数日続きましたが、少し涼しくなってきていますね。皆さんはどのような一週間でしたか?僕は今週はヨガの練習にイマイチ集中できなかった気がします。ある日食べたカツカレーのせいかもしれません。
今回はデジタルミニマリズムについて考えてみました。デジタルデトックスと言いながら、デジタル的にこのニュースレターを配信しているわけで、デジタルがなければこのようにみなさんへ何かをお送りすることもできない。結局依存しているのではないか、という疑問はインターネットを使う以上は拭いきれません。結局はこれもバランスだと思っていて、自分にとって良い塩梅を探っていくしかないのだと思います。
一日の中で、少しでもスマホに触れない時間を作るのは有効だと思っています。僕にとってそれは、ヨガを行う1時間30分と、走っている1時間です。仕事でデバイスを使わざるを得ない人も、この1時間だけは、という何かを持っていると、ストレスフリーに生きられると思います。
購読してくれた方はぜひ自己紹介を送ってくださいね。どこに住んで、何が好きで、どのような生活を送っていますか。遅くなることもありますが、必ず返事を書いています。このような形で関われることは、自分にとってはプラスなデジタルの使い方です。