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Current Location: Tokyo
Reading: 屋根ひとつ by ドミニック・ローホー
Listening: Love Theme From Spartacus by INO hidefumi
Quick Notes
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小さな部屋がもたらす豊かさ
エッセンシャルギアリスト
Macで音声入力を設定する
今週気になる記事
Q&A
Outro
小さな部屋がもたらす豊かさ
小さな部屋に住むという選択は、単に経済的な理由やスペースの制約から生まれるものではありません。それはむしろ、身の丈に合った調和のとれた暮らしを追求する姿勢の表れであり、知的で精神的な豊かさを求める人々にとって、理想的な生活スタイルでもあります。
例えば、フランス人のドミニック・ローホーは、パリで12平米の部屋に住み、その後、京都に移り18平米のワンルームマンションをリノベーションして暮らしています。彼女が日本文化に魅了された理由の一つは、禅を起源とするシンプルで洗練された美意識が、狭い空間にも反映されているからです。今週読んだドミニックの著作「屋根ひとつ お茶一杯 魂を満たす小さな暮らし方」には、彼女がいかに小さな部屋に愛情を注いでいるかが綴られており、その言葉は、シンプルな生活の美しさを伝えるものです。
私自身が現在暮らしているホワイトボックスも14平米という広さです。（これを広いととるか、狭いととるか）この14平米というのは、賃貸情報上のスペックであり、キッチンや通路、ユニットバスを含めた全ての広さです。つまり実際の生活スペースは9平米程度しかなく、これは鴨長明が終の住処とした「方丈庵」とほぼ同じ広さになります。鴨長明は、わずか3.3平米のスペースに身を寄せ、そこから広がる思索と創造を楽しみました。
20平米の部屋は一般的に狭いと感じるかもしれませんが、東京は住宅がひしめき合っており、普通のワンルームとして受け入れられています。都心部では20平米のワンルームの家賃が8万〜13万円と、地方の広々とした家とはまるで別世界です。地方に住む人が、東京の部屋の狭さと家賃の高さに驚くのは無理もありません。
コンパクトな部屋には多くの利点があります。必要なものがすべて身の回りに揃い、掃除も行き届きやすく、自然と持ち物が減ります。このような部屋は落ち着く空間になります。窓からグリーンや海が見えれば、ドミニックのパリの屋根裏部屋のようにそこは最高の隠れ家に。何も見えない都心部であっても、工夫次第で秘密基地やコックピットのような親密さを作り出すことができます。人間は哺乳類であり、狭いスペースに本能的に安らぎを感じるのです。畳一畳分の寝るスペースと、厳選されたお気に入りの家具があれば、快適な生活が送れます。
ミニマリストの中には、部屋がシンプルで快適すぎて、外に出る気が起きないという人もいます。この気持ちはよくわかります。ドミニックは、小さな部屋がもたらす最大の特権は「自由」であると述べています。家が小さいことで、いつでも身軽に出かけられ、帰宅しても手間がかからず、掃除も、引っ越しも簡単です。これが小さな部屋に住むことで得られる解放感です。
結婚生活においても、各自が小さな部屋を持つことの重要性を説いており、結婚する前にそれぞれが部屋を持っていることが理想と書いています。それぞれが独立した空間を持つことで、関係が円滑に保たれ、万が一の時にも対応が可能です。これからは、夫婦がそれぞれ独立しながらも共に生きるような関係性が増えていくでしょう。
人口の1/4が65歳以上になっている日本では、定年退職後のホームダウンサイジングが増加しています。年齢を重ねると、広い家よりもコンパクトで機能的な空間が求められます。また、都心部に住むことで、病院やスーパーが近くにあり、利便性が高まります。街の刺激があるので、気持ちも若く保てると言います。老後に田舎に移住するのではなく、若い頃に田舎の自然の中で暮らし、歳をとってから都心で暮らす、という人も増えています。これまでの価値観とは逆に見える現象が起きているのです。
狭い住まいは貧しさの現れではありません。むしろ、自分にとって本当に必要なものを知り、必要なものを持ち、調和の取れた暮らしを追求することが、真の豊かさをもたらします。物質的な豊かさだけでなく、知的で精神的な豊かさを築けるからこそ、小さな部屋に住むことは、現代において価値ある選択となるのです。
エッセンシャルギアリスト
YouTubeのコメントや、SNSの質問で最近特に多いのが、何のヨガマットを使っていますか？何のカメラを使っていますか？というものです。毎回答えるのも大変なので、55個の持ち物のうち、特にヘビーユースしている10点をまとめたエッセンシャルギアリストを作成しました。Tokimaru Tanakaのセレクトショップみたいなものです。リンクはPRとAmazonアフィリエイトを含んでいます。入れ替えはほぼ無いかもしれませんが、新アイテムが現れたら更新します。
Macで音声入力を設定する
今週のnoteからの抜粋です。
音声入力の設定はUlysses（ソフトウェア）で行うのではなく、MacbookのOS側で行う。
システム環境設定→キーボード→音声入力
その他の設定は 画面の通りで、ポイントはファンクションキー（地球儀マーク）にショートカットを割り当てること。設定したらファンクションキーを二回押すと、音声入力モードになる。これはキーボードの仕様によっても異なるので、それぞれ好きなキーに割り当てができる。
あとはUlyssesの画面を立ち上げて、普段の画面で喋ればいい。
最近のOSになってから変換精度も高くなっていて、句読点も自動で打ってくれるのでとても実用的だと思う。
だーっと、頭の中にあることを思いついたまま喋った後に、細かな修正や校正をキーボードで行う。とにかく喋るということが文字数を膨らませる。ただし、これは結構トレーニングが必要で、 最初は喋るよりもキーボードでタイプする方が楽だと感じるだろう。おそらく脳の使い方が話すのと書くのでは違うのだと思う。また口語と文語の使い方や書き分けも必要になってくる。
音声入力である程度書けるようになると、もうキーボードが不要になる可能性もある。今年の第3四半期のAppleの業績は、iPadの売り上げがMacBookを上回っている。Apple自体もiOSに力を入れている事は明らかだし、AppleVisionとの連携性も相まって、今後キーボード不要の原稿執筆、あるいは制作がやってくるかもしれない。
IPadを使いながら外付けのキーボードさえ使わないのであれば、圧倒的に機材を減らせるし軽くできる。今後どこかのタイミングで僕もそのようなスタイルに切り替えることになるかもしれない。 ただ、動画編集に関しては、まだMacBookの方が行いやすいので、このあたりをどう解決していくかが課題だ。
今週気になる記事
・The 27 Most Beautiful Bridges in the World
「美しい橋」という発想は意外かもしれません。建築の世界では、おそらく橋ほど実用的なものはありません。実際、これらの橋渡し構造により、隙間を安全に通過できるだけでなく、一部の高層ビルや住宅とは異なり、誰もが橋にアクセスできます。機能的だからといって、デザインが普通である必要があるというわけではありません。実際、世界最大の建築家がその創造力を発揮するのは橋です。
・To the Future’: Saudi Arabia Spends Big to Become an A.I. Superpower
カンファレンスには20万人以上が集まり、その中にはアマゾンのクラウドコンピューティング部門最高経営責任者アダム・セリプスキー氏も含まれており、同氏はデータセンターと人工知能技術のためにサウジアラビアに53億ドル投資すると発表した。 IBMの最高経営責任者アルビンド・クリシュナ氏は、政府閣僚がサウジとの「生涯の友情」と呼んだものについて語った。ファーウェイやその他数十社の幹部が講演した。サウジアラビアの国営通信社によると、そこでは100億ドル以上の取引が行われたという。
日本の狭小住居の原型と呼ばれる鴨長明(1155-1216)の住まいを現代的方法で、その敷地であった下鴨神社の中に再構築する試み。「方丈庵」とはその名の通り、方丈(約3m ×3m)の小さく貧しい小屋で、自然を身近に感じるヒューマンスケールの日本的住空間の原点である。
Q&A
皆さんからの質問にお答えするコーナーです。
Q. エクストリームミニマリストを目指して、いつもYouTubeや記事を楽しませて貰っています。質問なのですが、今年に入って地震が相次いでいますが、ときまるさんは自らの居住地で大きな震災があった時、どのような行動をとりますか？ルームツアーを見て、備蓄がない様に思いました。私の想像では、ナッツとバナナとチョコで１週間凌いで１週間経つと電気が通るだろうからお米を炊くのかなと。もしくは、すべての荷物をまとめてナッツとバナナとチョコを手にご友人の家を転々としながら他府県に脱出するのでしょうか。私は大阪市内に住んでおり、南海トラフを警戒せよという注意報を昨日ニュースで見ました。独り身なのでガクブルです。不安のあまり食料と水を買い増ししすぎました。反省です。ときまるさんは買い足しましたか?地震の日から、ときまるさんならどう行動するだろうと考えています。もしよろしかったら教えて下さると嬉しいです！
A. その時の状況に合わせて適切な行動をとります。何事も起こってみなければわからない、というのが答えです。2020年から、都心にいながら山にいるように暮らすを意識し、ギアや食事の見直しを図ってきました。理解ある視聴者の方に僕の生活は常に「被災者、避難者的」という言葉を頂きましたがその通りで、今の部屋が既に逃亡者的生活の実践の場になっています。質問を受けてミニマリストと防災の動画を作ってみました。独り身で不安と書かれていますが、質問をしてくれるコミュニケーション力と想像力がお有りのようです。頼れる仲間を増やしながら、共に備えていきましょう。動画では言い忘れましたが、普段使いしているプロテインとオートミールも良い保存食です。
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以下のルールを守り、質問を送ってください。
件名に「今週のニュースレタータイトル＋質問」と明記
1週に1回の質問まで
簡潔に書く
購読者のみ質問受付（無料・有料購読問わず）
頂いた質問はこちらのニュースレターで回答されると共に、YouTubeやPodcastで放送される可能性もあります。ご了承のうえご応募ください。
あなたからの質問をお待ちしています！
今週もYouTube、Podcastで多くのコメントや感想を残して頂きありがとうございます。またmailで自己紹介をしてくれた方にも感謝です。あなたのことを知ることができて嬉しいです。お時間あれば送ってください。
Outro
このレターが配信される頃には、関東地方は台風一過だと思います。みなさんはご無事でしたか。
出身地の九州地方は台風被害が多い地域のため、台風リテラシーが高いです。必ず前日判断で学校や会社は休みになり、外に出ないように市町村から指示が出ます。家の作りも台風仕様になっており、玄関前の防風コンクリート塀、二重窓の他に、アルミサッシの頑丈な雨戸がついている家がほとんどです。日本在住の台湾人の友人に聞いてみたところ、台湾でも全く同じ状況と警戒をするようです。
子どもの頃は、学校が休みになるので嬉しかったですが、今思えば外に出ないことが最大のリスクヘッジだったのだと気付きます。東京は台風や雪にも弱く、大丈夫だろう、というなんとなくの人が多く、人命よりも経済が第一優先のために無理をしがちです。嵐が明けても地盤が脆くなっていますので、十分にお気をつけください。
今週見つけたヨガ動画はこちら。過去に紹介した人です。古典的ヨガは屋外では推奨されないのですが、アーサナという身体的実践が伴うためパフォーマティブな要素が少なからずあります。大自然の中で行うとまた違った効果が得られそうですね。今週はフルで行える日が少なかったですが、週末にレッドクラスを一回入れて、リズムを整えていきます。